LiDAR とは?

LiDARとは?仕組み・iPhoneでできること・対応機種をわかりやすく解説【2026年版】

LiDAR(ライダー)とは、光を対象物へ照射し、反射して戻ってくるまでの時間を利用して距離や空間の奥行きを測定する技術です。 LiDARは「Light Detection and Ranging」の略称で、iPhoneでは背面カメラの近くにあるLiDARスキャナを使って、周囲の物体までの距離や空間の深度情報を取得します。 取得した深度情報は、AR(拡張現実)、暗い場所でのオートフォーカス、ポートレート撮影、部屋や物体の計測、3Dスキャンなどに利用できます。 つまりLiDARは、「写真を撮るカメラ」ではなく、「周囲の空間を立体的に理解するための距離センサー」です。

30秒で分かるLiDAR

  • LiDARとは:光を使って対象物までの距離や空間の深度を測る技術
  • 正式名称:Light Detection and Ranging
  • iPhone初搭載:2020年のiPhone 12 Pro/12 Pro Max
  • Apple製品初搭載:2020年のiPad Pro
  • 主な用途:AR、暗所オートフォーカス、ポートレート、計測、3Dスキャン
  • カメラとの違い:カメラは色や画像を記録し、LiDARは主に距離・深度を測る
  • Face IDとの違い:Face IDは顔認証、LiDARは周囲の空間把握が主目的
  • 2026年:iPhone 17 Pro/17 Pro Maxが対応
  • 注意:標準iPhoneやiPhone Airには基本的に搭載されていない

LiDARとは何か

LiDARは、光を使って周囲の物体までの距離を測定するリモートセンシング技術です。 センサーから光を照射し、その光が対象物に当たって戻ってくるまでの時間を測ることで、対象物までの距離を計算します。 多数の測定結果を組み合わせることで、単純な「何メートル離れているか」だけでなく、周囲の空間の形や奥行きを立体的なデータとして把握できます。 このような距離情報を「深度情報」「デプス情報」と呼ぶことがあります。

LiDARはどういう仕組み?

LiDARの基本的な仕組みは比較的シンプルです。
  1. LiDARスキャナから光を照射する
  2. 光が壁や家具、人などの物体に当たる
  3. 反射した光がセンサーへ戻る
  4. 往復にかかった時間を測定する
  5. 距離を計算する
  6. 大量の距離情報から周囲の立体構造を把握する
光は非常に高速で移動するため、ごく短い時間差を測定することで空間の奥行きを計算できます。 AppleのLiDARスキャナでは、こうした深度情報をカメラやモーションセンサー、Aシリーズ/Mシリーズチップのコンピュータビジョン処理などと組み合わせて利用します。

LiDARは「カメラ」なの?

LiDARスキャナとカメラは別のものです。 一般的なカメラは、レンズを通して入ってきた光をイメージセンサーで記録し、写真や動画として保存します。 LiDARは主に、対象物までの距離や空間の奥行きを測ります。
カメラ LiDAR
主な役割 写真・動画を撮影 距離・深度を測定
取得する情報 色・明るさ・形 対象物までの距離
暗所 光量が少ないと不利 距離測定を補助できる
AR 映像を表示 空間の立体構造を把握
iPhoneでは両者を組み合わせることで、カメラだけでは分かりにくい奥行き情報を補っています。

LiDARとFace IDは同じ?

LiDARとFace IDも別の技術です。 Face IDでは、前面のTrueDepthカメラシステムを使ってユーザーの顔の形状を認識します。 一方、iPhoneのLiDARスキャナは背面に配置され、周囲の物体や空間までの距離を測ることが主な役割です。
LiDAR Face ID/TrueDepth
主な場所 iPhone背面 iPhone前面
主な目的 空間・物体の深度測定 顔認証
利用例 AR、計測、カメラ補助 ロック解除、決済認証など
どちらも深度情報を扱う技術ですが、目的やセンサー構成は異なります。

Apple製品でLiDARが初めて搭載されたのは?

Apple製品でLiDARスキャナが初めて大きく導入されたのは、2020年3月に発表されたiPad Proです。 AppleはこのLiDARスキャナについて、周囲の物体までの距離を測り、カメラやモーションセンサーの情報と組み合わせることで、より高度なAR体験を実現できると説明しました。 その約7か月後、2020年10月に発表されたiPhone 12 Pro/12 Pro MaxにもLiDARスキャナが搭載され、iPhoneでも利用できるようになりました。

iPhoneで初めてLiDARを搭載したモデルは?

iPhoneで初めてLiDARスキャナを搭載したのは、2020年発売のiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro Maxです。 標準のiPhone 12/12 miniにはLiDARは搭載されませんでした。 この時点からLiDARは、Proモデルと標準モデルを分ける代表的なハードウェア機能の一つとなっています。

LiDARで何ができる?

iPhoneのLiDARスキャナは、単独で使うというより、カメラやアプリと組み合わせて利用されます。
用途 LiDARの役割
AR 床・壁・家具などの位置や奥行きを把握
暗所オートフォーカス 暗い場所でも対象物までの距離情報を利用
ポートレート撮影 被写体と背景の深度把握を補助
計測 物体や人の大きさ・距離の測定を支援
3Dスキャン 対応アプリで部屋や物体を立体データ化
インテリア 家具配置やリフォームのARシミュレーション

LiDARとARはどんな関係?

LiDARの代表的な用途がAR(Augmented Reality:拡張現実)です。 ARでは、現実の映像の上に家具、キャラクター、情報などのCGを重ねて表示します。 しかし、スマートフォンが部屋の壁や床、机の位置を正確に理解できなければ、CGが宙に浮いたり、壁を突き抜けたりするなど、不自然な表示になりやすくなります。 LiDARを使うと、iPhoneが周囲の奥行きをより素早く把握できるため、仮想オブジェクトを現実空間に自然に配置しやすくなります。 家具を購入する前に部屋へ置いた状態を確認したり、建築・インテリア用途で空間をスキャンしたりするアプリでも活用されています。

LiDARはカメラ撮影に何の効果がある?

LiDARはARだけでなく、カメラ性能の補助にも利用されます。 iPhone 12 Proの登場時、AppleはLiDARによって暗い場所でのオートフォーカス性能が大きく改善し、ナイトモードでのポートレート撮影も可能になったと説明しました。 暗い場所では通常のカメラだけでは被写体との距離を判断しにくい場合があります。 LiDARは光を使って距離を測定できるため、カメラが被写体へピントを合わせるための深度情報を補助できます。 そのためLiDARは「画素数を増やすセンサー」ではなく、カメラシステム全体の空間認識能力を高めるセンサーと考えると分かりやすいでしょう。

LiDARで人の身長や物のサイズを測れる?

LiDAR対応のiPhoneやiPadでは、「計測」アプリなどを使って物体の大きさや人の身長を測定できます。 LiDARによる深度情報があることで、対象物の輪郭や位置をより素早く把握しやすくなります。 ただし、スマートフォンのLiDARは便利な計測機能ではあるものの、専門の測量機器や工業用計測器と同じ精度を保証するものではありません。 建築、工事、製造などで厳密な数値が必要な場合は、専用の計測機器を利用する必要があります。

LiDARで3Dスキャンできる?

対応アプリを利用すれば、LiDAR搭載iPhoneで部屋や物体の3Dスキャンを行うことができます。 LiDARによって取得した深度情報とカメラ映像を組み合わせることで、実際の空間を立体的なデータとして記録できます。
  • 部屋の3Dモデル作成
  • 住宅の間取り把握
  • 家具配置の検討
  • 建築・不動産の現場記録
  • ゲーム・CG用の簡易3Dデータ作成
  • ARコンテンツ制作
など、一般ユーザーだけでなく業務用途でも活用できます。

LiDARで壁の向こうは見える?

いいえ。iPhoneのLiDARで壁の向こう側を見ることはできません。 LiDARは光が対象物へ当たり、反射して戻ってくるまでの時間を測る技術です。 通常の壁を透過して内部を見るX線装置のような機能ではありません。 また、LiDARはサーモグラフィーのように温度を測るセンサーでもありません。
技術 主に分かること
LiDAR 距離・深度・空間形状
カメラ 色・明るさ・画像
サーモグラフィー 温度分布
X線 物体内部の構造

LiDAR搭載iPhone一覧【2026年】

2026年8月時点で、iPhoneでは基本的にProモデルを中心にLiDARスキャナが搭載されています。
モデル LiDARスキャナ
iPhone 17 Pro/17 Pro Max 対応
iPhone Air 非対応
iPhone 17 非対応
iPhone 17e 非対応
iPhone 16 Pro/16 Pro Max 対応
iPhone 16/16 Plus/16e 非対応
iPhone 15 Pro/15 Pro Max 対応
iPhone 15/15 Plus 非対応
iPhone 14 Pro/14 Pro Max 対応
iPhone 14/14 Plus 非対応
iPhone 13 Pro/13 Pro Max 対応
iPhone 13/13 mini 非対応
iPhone 12 Pro/12 Pro Max 対応
iPhone 12/12 mini以前 非対応
このように、Dynamic IslandやProMotionと同様、LiDARもすべての新しいiPhoneに搭載されているわけではありません。 特に2026年時点では、高性能なA19 ProチップやProMotionを搭載するiPhone AirでもLiDARは非搭載です。 そのため、3Dスキャンや高度なAR利用を目的にiPhoneを選ぶ場合は、チップ性能だけでなくLiDAR搭載の有無を個別に確認する必要があります。
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LiDARはProモデルだけの機能?

iPhoneでは、2020年のiPhone 12 Pro以降、基本的にPro/Pro Maxモデルを中心にLiDARが搭載されてきました。 標準モデルへDynamic IslandやProMotionなどのPro機能が広がった後も、LiDARはProモデルを差別化する機能の一つとして残っています。 一方、iPadではiPad ProにLiDARスキャナが搭載されています。 つまり、Apple製品全体で見ると「Proモデルで空間認識能力を強化するためのセンサー」という位置づけが分かりやすいでしょう。

LiDARがなくても普通に写真は撮れる?

はい。LiDARがなくても通常の写真や動画撮影は問題なく行えます。 iPhone 17やiPhone AirなどLiDAR非搭載モデルでも、高性能なカメラシステムやコンピュテーショナルフォトグラフィを利用できます。 LiDARはカメラの必須部品ではなく、特に暗所でのフォーカス、深度把握、AR、3Dスキャンなどを強化する追加センサーです。 そのため一般的な写真、SNS、動画撮影が中心なら、LiDAR非搭載モデルでも十分な場合があります。

中古iPhone選びでLiDARは必要?

中古iPhone選びでは、LiDARが必要かどうかは用途によって大きく異なります。
用途 LiDARの重要度
電話・LINE・Web 低い
SNS・一般的な写真 低~中
暗所撮影を重視 中~高
ARを頻繁に使う 高い
部屋を3Dスキャンする 高い
建築・不動産・インテリア用途 高い
価格を最優先 LiDAR非搭載でも十分な場合が多い
LiDARが必要だからといって、必ず最新のiPhone 17 Proを選ぶ必要はありません。 中古市場にはiPhone 12 Pro、13 Pro、14 Pro、15 Pro、16 Proなど、LiDAR対応モデルが複数あります。 ARや3Dスキャンを目的とするなら、必要な処理性能・OSサポート・価格を比較しながら型落ちProモデルを選ぶ方法も有効です。
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LiDAR搭載iPhoneは中古・再生品でも選べる

LiDARはiPhone 12 Pro世代から搭載されているため、中古・再生iPhoneにも幅広い対応モデルがあります。ARや3Dスキャンを使いたい場合でも、最新Proモデルだけでなく型落ちモデルまで比較すると購入費用を抑えられる可能性があります。 中古iPhoneではLiDARの有無だけでなく、バッテリー状態、カメラ動作、修理歴、データ消去、保証なども確認しましょう。

LiDARに関するよくある質問

LiDARとは何ですか?

LiDARとは、光を対象物へ照射し、反射して戻るまでの時間を利用して対象物までの距離や空間の深度を測る技術です。「Light Detection and Ranging」の略称です。

iPhoneのLiDARは何に使うのですか?

AR、暗所でのオートフォーカス、ポートレート撮影の補助、物体や人の計測、対応アプリを使った部屋や物体の3Dスキャンなどに利用されます。

LiDARはカメラですか?

カメラではありません。カメラは主に色や明るさを記録して写真や動画を作りますが、LiDARは主に対象物までの距離や空間の奥行きを測定するセンサーです。

LiDARとFace IDは同じですか?

同じではありません。Face IDは前面のTrueDepthカメラシステムで顔認証を行います。LiDARは主に背面に搭載され、周囲の空間や物体の深度を測るために利用されます。

どのiPhoneからLiDARが搭載されていますか?

iPhoneでは2020年発売のiPhone 12 ProとiPhone 12 Pro MaxからLiDARスキャナが搭載されました。その後も主にPro/Pro Maxモデルへ採用されています。

iPhone 17はLiDARに対応していますか?

標準のiPhone 17はLiDAR非対応です。2026年8月時点ではiPhone 17 Pro/17 Pro MaxにLiDARスキャナが搭載されています。

iPhone AirはLiDARに対応していますか?

いいえ。iPhone AirはA19 ProやProMotionを搭載していますが、LiDARスキャナは搭載していません。

LiDARで壁の向こうを見ることはできますか?

できません。LiDARは対象物から反射した光を使って距離を測る技術であり、X線のように壁や物体を透過して内部を見る機能ではありません。

LiDARで正確な測量はできますか?

簡易的な計測や3Dスキャンには便利ですが、専門の測量機器と同じ精度を保証するものではありません。工事や設計など厳密な数値が必要な用途では専用機器を利用してください。

まとめ|LiDARはiPhoneに「空間を見る力」を与えるセンサー

LiDARとは、光を使って対象物までの距離や空間の奥行きを測定する技術です。 iPhoneでは背面のLiDARスキャナによって深度情報を取得し、AR、暗所撮影、オートフォーカス、計測、3Dスキャンなどに利用しています。 カメラが「色や映像を見るセンサー」だとすれば、LiDARは「どこに何があり、どれくらい離れているかを見るセンサー」と考えると分かりやすいでしょう。 iPhoneでは2020年のiPhone 12 Proから採用され、2026年時点でもiPhone 17 Pro/17 Pro MaxなどProモデルを中心に搭載されています。 一般的なスマホ利用では必須機能ではありませんが、AR、3Dスキャン、建築、不動産、インテリア、暗所撮影などを重視するユーザーにとっては、Proモデルを選ぶ理由の一つになります。 中古・再生iPhoneならLiDAR搭載の型落ちProモデルも選べるため、「最新Proが必要か」「LiDARだけなら型落ちで十分か」という視点で比較すると、よりコストパフォーマンスの高い選択ができます。

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編集基準日:2026年8月26日。新型iPhone発表後はLiDAR搭載モデル、AR機能、カメラ機能、計測・深度関連機能を再確認してください。

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